![]() |
コミヤマスミレ |
|
|
Viola maximowicziana 離弁花亜綱 スミレ科 |
|
形態・生態 |
多年草。地下茎は短い。葉、葉柄、花柄および萼に長毛がある。葉は軟らかく、卵状楕円形で鈍鋸歯があり、基部は心形、表面に普通は白斑が入り、裏面は紫色を帯びる。花柄は高さ5~10cm。5月に白い花が咲き、スミレの中ではもっとも花期が遅い。萼片は広披針形で、反り返る。花弁は長さ8~10mmで、幅が狭く、側弁には少し毛がある。唇弁は他の弁より短く、紫条が入る。距は短く、長さ2~3mm。 |
分布の概要 |
伊豆諸島、本州(関東以西)、四国、九州 |
都における生育・生息環境 |
樹林内の薄暗い谷筋に生育する。 |
都における生存に対する脅威や保全上の留意点 |
競合する植物の管理を行うなど、自生地を保全することが望ましい。 |
関連文献 |
いがりまさし, 1996. 日本のスミレ(山渓ハンディ図鑑) 増補改訂第2版. 山と溪谷社. 288 pp. |
佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎・亘理俊次・富成忠夫(編), 1982b. 日本の野生植物Ⅱ 草本 離弁花類. 平凡社. 318 pp. |
執筆者 |
奥田重俊 |